2011年3月12日

【番外編】海福の片隅で

おや??


海福雑貨の店内で、

何かが起きているようです・・・!!


この前入隊したばかりの若い妖精たちが、

主神になにやら訴えているようです・・・!


一体なにがあったというのでしょうか・・・!?

もう少し近くに行って、聞いてみましょう・・・!


「神よ・・・
 昨日、私達が上機嫌で海福雑貨内のパトロールをしていたところ、

 不思議な種族を発見したのです・・・!
 私達にそっくりなのですが、何かが違うのです・・!

 彼らの話を聞いてやってもらえないでしょうか?」
 


・・海福族にそっくりな不思議な種族。

いったい、どんな種族だというのでしょう・・・!?


「それは大変興味深い出来事だ。話を聞こうではないか。
 連れてきなさい。」



「神よ、この者たちです!!」


・・・!!

これは!!


違いが、よく分かりません・・・!

きっと、彼ら同士では「違う」んでしょう・・・!!


「話を聞こう。」


「神よ・・!私達は木の粘土から産まれました。
 私達は、素材は違っても
あなたがた海福族と同じなのです・・・!
 この地にくれば楽しい暮らしが
約束されると聞き及び、
 この地にやってまいりました!」



「木の者たちよ・・・。
 この地は、ただ居るだけで幸福が約束されるような
場所ではない。
 ここの者たちは日々、人間達に悪いものが寄り付かぬよう、
そして
 幸せがもたらされるよう、精一杯の勤めを果たしているのだ。

 お前達に、その覚悟はあるのか?

 それに、お前達は非常に軽い。その責任の重さを、受け止められるのか?」




「はい、覚悟は出来ております!
 確かに我々は低体重です。

 しかし、心の強さはあなた方に劣らないと自負しております・・・!

 どうか、入植の許可を・・・!」



「・・・入植を許可する。お前達には、【木族】の称号を与えよう。」

・・・!

さすが、主神です・・・!

決断力とフレキシビリティにおいて、右に出るものが居ません・・・!!


【木族】の入植が許可された海福雑貨。

どうやら、一件落着のようです・・・!


おや??

さっそく、海福族たちとの交流が始まっているようです・・・!


楽しそうですね・・・!

皆、嬉しそうにしています・・・!!


素材や生まれ、重さが違っても心は1つ。


私達も、見習いたいものですね・・・!!




海福雑貨の歴史がまた1つ動いた昼下がり。

今日もまた、ゆっくりと太陽が沈んでいくのでした・・・

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