おや?
なにやら、ただ事ではない様子です・・・!
店の奥から、海福族たちの騒ぎ声が聞こえて来ます・・・!!
一体、どうしたというのでしょうか!?
近くに行って、聴いてみましょう・・・!
「何事だ、若者よ。」
「神よ・・・我々は、小さき者たちと
共に夜の散策を楽しんでおりました・・」
「それはそれは、愉しい夜の散策でした・・・
我々は小さき者に導かれるまま、愉快な気分で旅をしました・・・」
「山有り、谷有り、それでも我々は春の陽気にあてられて
夢中で散策しました・・・」
「そして我々は、
花の咲き誇る不思議な場所へと辿り着いたのです・・・!」
花の咲き誇る不思議な場所へと辿り着いたのです・・・!」
「・・・うっかりしていたのです・・!気付いた時はもう遅く、
我々と小さき者たちは野獣共に取り囲まれておりました・・・!
我々が友としている動物たちとは違い、
一斉に襲って来たのです・・!!」
一斉に襲って来たのです・・!!」
「そう、我々は散策に夢中になる余り、迂闊にも
KANNA帝国領内に足を踏み入れてしまっていたのです・・・!!」
・・・!
なんということでしょう!!
春の陽気に誘われて、散策に出たのが運の尽き、
海福族の間で恐れられてきたKANNA帝国領内に
迷い込んでしまったようです・・!
「なんと・・・!あのKANNA帝国に立ち入ったと言うのか・・
愚かな若き者どもよ・・」
「小さき者どもはどうした?なぜお前達だけ戻ったのだ・・!?」
慌てふためく重鎮。
・・・無理もありません、KANNA帝国に立ち入るなど、
海福族にとっては前代未聞の出来事です。
「落ち着け、重鎮よ。小さき者達は捉えられ、
お前達は命からがら逃げ帰った。そうであろう?」
「も、申し訳ありません、神よ・・・!我々は
海福族としての本分を忘れ、
夢中で保身を求めてしまったのです・・・!!」
夢中で保身を求めてしまったのです・・・!!」
なんという事態でしょう・・・
小さい海福族たちが、捕まってしまったようです・・・!
しかし、KANNA帝国領内は獰猛な野獣や昆虫などの
護りによって固められているという噂。
「もうよい、若者よ。お前達の願いは、小さき者どもの
無事な生還であろう?嘆いてばかりいてはならぬ。お前達に
できることを、ただするのだ。全軍をKANNA帝国へ向けよう。」
「か、神よ・・・!!!
必ずや、生還させてみせます・・・!!」
おや??
騒ぎを聞きつけたのか、すでに沢山の
海福族たちが集まってきています・・・!
「神よ!我々も、海福族としての誇りをかけ、
決死の覚悟で救出作戦に参加して参ります!!」
頼もしい限りです・・・
海福族とは体は小さくも、とても強い心を持った生き物、
いや妖精です・・・!
持ち主に福をもたらすには、まずは海福族自身が
強くなくてはなりませんから、これも当然といえば当然ですが・・・
この救出作戦には、
一体どんな結末が待っているのでしょうか・・・!!?
「小さき者達」の運命は!?
そしてKANNA帝国の本当の正体とは・・・!?
次回番外編、乞うご期待です!
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